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デュアスロンに参加しました。 その3

さて、いよいよ人生初のデュアスロン挑戦の日がやってきました。

待ち合わせ場所はジムの駐車場、午前6時(!)

2月最終週なのでまだまだ夏の盛りなのですが、この日まるで真冬のような大荒れのお天気となってしまいました。

午前5時45分頃(15分前に集合、めちゃくちゃ気合い入ってる。)

ジムのあるショッピングセンターの駐車場に到着。季節外れの南風が吹き荒れ横なぐりの冷たい雨が降っています。駐車場でトムを待っている間、車内の暖房をいれないと耐えられないくらいの寒さ。

「いや~、暑は夏いなぁ・・・」などとぶつぶつ言いながらトムを待ちます。ニュージーランド人やったら6時集合だと6時に10~15分頃来たりする人が多いけど、イギリス人のトムは何時に来るかなぁ・・・。

5時50分

街灯に照らされた横殴りの雨だけが浮かび上がるがらんとした駐車場にタイヤを鳴かせながら一台の車が進入。おっ、トム早いなぁ!流石トレーナー、気合い入ってるねぇ。そして、車外に出て彼を迎えようとする僕の近くまで車が近付いてきたかと思うと、

「お前、こんな時間に車止めて何してんねん?」

あれれ、トムと違う。警備員のおっちゃんかいな。

「すいません、今日ジムのトレーナーとデュアスロン参加するんで待ち合わせしてるんです。」

警備員:「・・・」

うぃーん。(パワーウィンドーが閉まる音)

ぶーーん・・・。(車が去っていく音)

えっ?完全スルー?なんか一言くらいあってもいいやん。「おーそうか、頑張れよ」とか。

5時58分頃

街灯に照らされた横殴りの雨だけが浮かび上がるがらんとした駐車場に水たまりを避けながら一台の車が入ってきました。トム? 

外は雨が降っててまだ暗いし車内もよく見えない。

さっきの警備員と同じように僕の前に車を止めると同時に運転手側の窓が開き、

「・・・おはよう。」

トム、君なぁ、それってなんか緊張感も高揚感もないフツーのおはようやん。

(ノД`)ハァ まっ、ええわ。ちゃんと時間通りに来てくれたし。

雨の降りしきる薄暗い駐車場で2台の自転車をキャリーに取り付ける作業を開始。しかし、寒い。雨が冷たい。風も強い。しまったなぁ、もう少し暖かい服装してくれば良かった・・・。

取り付け作業が終わると会場のランギオラに向けて出発!車内では今日のレースをどう戦うか(大袈裟な)という作戦会議に。

トムからは

「最初のランについてだけど、レースになるとみんな普段より張り切るのでペースが速くなる。でも、それに合わす必要は全くないから。あくまで自分のペースで走ること。」

なるほど。(・∀・)イイ!!

「トランジションでは慌てずに。記録狙いじゃないから自転車に乗る前に少しストレッチしてもいいくらい。5分くらいかけるつもりでね。水分とかエナジーバーとか取ってもいいよ。」

ふむふむ。

「そして、大事なのは楽しむこと!」

OK! 

車内での作戦会議が終わって、トムに聞いてみました。

僕:「なぁ、トムって彼女いてたけど、彼女は応援とかに来ないの?」

トム:「うん、大会のこと話したら、『あたしも行く』って。で、6時に集合って聞いた途端、『ごめん一人で行って』ってさ。『6時集合ってことは4時過ぎには起きて準備開始でしょ?何の為に日曜日にそんな朝早く起きなきゃいけないのか分んない』だって。だから僕も彼女に言ったのさ『僕もなんでこんな事してるのか分んないよ』って。ハハハ」

おーい、ハハハって。そこ笑うとこちゃうよ。

到着後、直ぐに受付開始。僕が参加するのはデュアスロンの40~49歳のクラス。名簿をちらっと見てみると10人くらい。そんなもん?周り見てみると相当な数の自転車あるけど、デュアスロンとか中途半端なのに参加する人が少ないだけなのかな?

それにしても寒い。受付をしてる間も冷たい霙のような雨が降ったりします。気温は9℃。(笑) 冬やん。

運営側による選手ブリーフィングも終わりいよいよスタートです。心臓がどきどき。おーこんな緊張感すごい久し振り。しかも、ロングディスタンスのデュアスロンが一番最初にスタートを切るとあって周りは観客や選手やボランティアでいっぱい。

3、2、1、GO! カウントダウンと共に各馬一斉にスタート!!

開始後50メートルにしてすでに最後尾。(笑)

焦ったらあかん、僕はビギナーもビギナー、甘々の大甘のアマチュアやん。何を彼らと対等に走ろうなんて図々しい考えしとんねん。という訳で、開始後100メートルですでに自分のペースを確立した僕はあっという間に一人旅なのでした。

3kmは普段から走ってる距離なので自分のペースさえ守れば何ともない。先頭集団に遅れること10分。トランジションエリアに入ってきました。トムには「ストレッチでもしてゆっくりと」と言われたにもかかわらず、自転車でもこれ以上離されたくないという思いがあって、F1のタイヤ交換のようにスムーズにシューズを履き替えてヘルメットを被って颯爽と出て行こうとしたら、これが全く駄目。腰を落として屈んでシューズの紐を解き自転車用のに履き替えてという行為が結構しんどい。いつもより速いペースで走り終えたばかりで足はガクガクするし、寒風の中を走ってたせいか手もかじかんで思うように動かないし。

さぁー今度は比較的楽な自転車!ふぅー、やっぱり走るのより楽チンだなぁ。

それに、降ってた雨もあがって陽もさしてきたのでとても気持ちいい。遠くには虹が出てたりして前途は明るいぞぉ。(・∀・)イイ!!

数km走行したところで、前方に見たことのある選手を発見。同じクラスで一緒にスタートした人だ。ということは・・・おー、さっきの遅れを取り戻して一人追い越したってことだ。いいぞ、いいぞ。

それからは他の競技や別のクラスの選手が入り交じっての自転車走行。緑豊かな牧草地を抜ける田舎道をひたすら走ります。長閑でいいなぁ。聞こえるのは草を食む牛や羊の鳴き声と風の音。

時々、ツールドフランスとかで走ってるような空気抵抗が低そうな自転車がシャカシャカという音をたてながら軽快に僕を追い抜いていきます。選手のウェアには企業のロゴとかが入ってるので、スポンサーか会社の中でチーム組んで参加しているのでしょう。

スポンサーか、いいなぁ。でも、僕みたいなしょーもない中年選手にスポンサーなんか付くわけないし・・・。いやいや、あかん、あかん、そんな考えでは。羨ましがってないで自分が速くなればええ話やん。速ければいいだけ。よーし、もっと練習していつかは表彰台に・・・。そして、いつかはハワイのアイアンマンレースに出るぞぉ!エイエイオー!

ランギオラの住宅街が見えてきてしばらくすると自転車のゴール!ふぅ。トランジションエリアで自転車降りて靴を履き替えて最後のランへ。

体が慣れてきたのかリズムよく走れます。最後のランで足がつらないか心配してたけど問題なく1周3kmのコースを2周してゴール!

ゴール地点ではトムが待っててくれてました。

走り終えた僕に近付いてきたトムは開口一番、

「ヒロ、やったね!おめでとう!!」

やったぁ~。

なんか嬉しい。それにこの爽快感というか達成感。これがあるからみんな走るんだろうなぁ、きっと。

さて、モチベーションが高いうちに次のレースに参加しようということで、今度はニューブライトンビーチで行われるハーフマラソンに参加します。

レース結果

クラス:40~49歳の部。

順位:11人参加中10位

時間:1時間44分30秒